当工房では生徒さんが作りたい靴作るのが基本スタンスで、
極力ご希望に沿えるようにはしたいのですが、中には初めて作るには難しいデザインの靴もありまして。。
基本的にはパーツを分割すればするほど、立体的になりやすいのですが・・・
今回の生徒さんはホールカット、それも縫い目が出ないパターンで作りたいそうです。
相当難しいので失敗するかも。。。とも思ったのですが、かなりチャレンジングな方で、
とりあえずやってみましょう!ということになりました笑
縫い目を出さないということは、縫製ができないので、かなり特殊なつくり方になりまして…
直接一枚革を木型に沿わせて、手書きでデザインしていきます。
とはいえ、いきなり革をつり込んでも革が全く伸びないので、ここでひと手間加えます。
革は可塑性といいまして、水でぬらすと一時的に柔らかく伸びやすくなる特性があり、
水に付け込んだ革ならなんとかつり込めることがあります。
ただ、これも革の種類によるのでやってみないと分からない。。。
こんな感じで。バケツでしばらく水に浸してから、一気につり込みます。
この方、初めてのつり込みだったんですが、かなりのみ込みがよい。。
ご自身もつり込み名人目指せますね!といってました笑
で、一枚革をつり込んだ状態がこちら。
一切縫い目のない、極限にシンプルな姿、笑。
これを乾かして、直接デザインを描いていきます。
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