工房の設備紹介、今回は革を裁断する道具について紹介します。
通常、紙や布を裁断するときはカッターやハサミを使いますよね。
ですが、革の場合は、厚みがあり、繊維が不規則に絡まりあっているため、カッターやハサミでは綺麗にカットすることが難しくなっています。
そのため、切れ味が良く、厚物の裁断に適した専用の革包丁と呼ばれる刃物を使います。
この革包丁、その名のとおり和包丁の一種であり、鋼を鍛えて作られています。切れ味を保つために、常に研ぎが必要という、手のかかる道具ですが、その分切れ味は抜群です。
また、片刃であるため、右利き用・左利き用の2種類があります。(上の画像の一番左が左利き用。)
刃の片側だけが斜めになっているのが片刃の刃物です。包丁を入れる角度に気をつけないと、裁断面が斜めになるので注意が必要。
裏側には日本刀のような銘柄が刻印されています。これは一番代表的な「秀次」という銘です。
銘が入っていると一気に格好よくなりますね(笑)なんと「菊一文字」という商品もあります。日本刃の菊一文字を本当に作っていた所で鍛造しているそうな。銘柄だけで買ってしまいそう^^
この道具を使いこなせれば、革細工のクオリティがグッと上がるため、たくさん革を裁断して練習することをおすすめします。まずは自分のお気にいりの銘柄のマイ包丁をゲットするところから始めてみてはいかがでしょうか(笑)
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