当工房のワークショップで出来ること、今回は上級者向けの技法であるハンドソーンウェルテッド製法について紹介します。
既に生徒さんで体験されている方もいますが、強力な接着剤を使う、セメンテッド製法が登場するまでは、靴底を手縫いで縫い付ける、ハンド―ソーンウェルテッド製法が主流でした。
非常に完成度の高い製法であり、
①本底の張替え修理が可能で、永く使うことが可能
②似た構造のグッドイヤーウェルテッド製法に比べると、返りがよく、足になじむ
③ある程度雨に強い
など、多くのメリットがあるのですが、縫いの作業に時間がかかるため、
現在では一部の高級靴に使われる製法になっています。
最大の特徴はすくい縫いとよばれる、靴本体とウェルトと呼ばれる細い革を縫い合わせる作業。
革をやぶらないよう、慎重な力加減が必要で、靴づくりの工程の中でも屈指の難易度を誇る作業です。これぞ靴作り!と呼べるような作業であり、時間はかかりますが、ハマる人にはハマる作業です^^;
ただ、靴づくりは覚えることが多いため、ある程度他の製法を経験した方にお勧めかもしれません。
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